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レース

2007年10月 2日 (火)

レースで抜くテクニック

レースで抜けなかったという話を複数箇所でしたら、何人かの人から抜くときのテクニックを教わった。

後ろから叫べとか、ホーンをつけてそれを鳴らせとか、中には後ろからわざと追突しろという人もいた。直後に他の人が、何があっても絶対ぶつけるなと注意をくれていたが。

で、気に入ったのは、インに無理やりフロントを押し込んで、存在感を見せるという方法。実際それをやりたく思った場面も何回かあったし、抜けないまでもかなり相手にプレッシャーをかけられる。ただ、今回は抜く相手がほとんど初心者だったので、そんなことをしてコケられても困ると自粛した。だからこのテクは、ある程度走れる人を対象に使うワケで、そういうレベルになるとインを突くのも大変になってくる。

結局現実的と思っているのは2案あって、一つはマフラーをうるさいタイプに換える事。と言うのは、今年の初夏のレースでCRFにFMFパワーコア4をつけて参戦した所、前のライダーに追いつくと、みんな面白いように避けてくれたからだ。つまり実証済み。欠点は高いこと。スリップオンで3万円、フルシステムで6万円コースだ。

もう一つの案は来年から1クラス上に参戦すること。自己申告制なので、簡単にできる。欠点は毎度ビリ争いになるだろうという事。いいのは毎回思いっきり速く走れ、ストレスがたまらない事。

正直、今のクラスの連中を一度見返してやりたいので、マフラー交換を試してみたい。でも金が無いので、ホーン取り付けにするかもしれないという、実は情けない状態なのだ。

2007年10月 1日 (月)

レース結果はヤケ酒

レース散々でした。やる気ゼロ。レース引退しちゃおうかと思うくらいショック。

スタートが悪く、1,2コーナーの処理もまずくて、多分最下位でスタート。寝不足と練習不足でここまでは想定済み。ここから気合が入って、4,5台抜いた所で、自分よりもちょっと遅いグループに頭を抑えられる。CRF150R君が遅くて、以下2,3台がCRFを抜くに抜けずにつかえている。

コースはスタート直前とゴール手前だけはモトクロスコース。後は高速、中速のトレールと、低速のウッズ、ところどころに難所をちりばめた良レイアウト。道幅は狭く、抜きどころが無い。ので、後ろから煽られたら、無理せず先に行かせる暗黙ルールがある。

で、CRF君と自分はコース通りに走ってたのだが、中2台が反則のショートカットをしてCRF君の前に出る。先に行った2台はどんどん見えなくなる。煽っても道を譲ってくれるCRF君ではないので、いろいろラインを変えてみた。ある砂地バンクコーナーで大外のラインを取ったら、フロントがバンクを突き破って転倒。フォークがよじれて走りにくい。

昔フォークがねじれたまま無理して走って大コケした事があるので、もうレースを捨ててヨジレを直す。その間にガンガン抜かれまくり、1分遅れでスタートしたレディースクラスのトップにも抜かれる。 なるようになれと流すように走っていると、ビギナークラスだけあってそれでもビリ2と3に追いついてしまう。が、煽っても煽っても道を譲ってくれない。狭いコーナーでも無理してインをさすこともできたけど、大人気ないのでそこまではしない。

で、結局コース後半の1/3ほどを消火。ゴール通過しモトクロスコースのストレートで抜きに出たら、向こうも闘志を燃やして豪快に加速してくる。「あのねぇ!状況理解しろっ!」と思いつつ、かなり無理に抜く。もし相手が、こちらがずっと煽っていた事に気付いていなかったら、ちょっとヒンシュクな抜き方。

DRZ号はマフラーがほぼノーマルで、大変静か。本気でこちらに気付いていなかったのかもしれない。うるさいマフラーは、パワー、軽量化以外にも、煽っているときによりプレッシャーを与えられるという効果が高い。でも、マイナーなDRZ君は社外マフラーあんまり無い...

で、がんばって走っていると、レディースクラストップに追いつき追い越し、その前のグループに追いつくと、それは先ほどのCRF君のグループだっ!こいつだけは抜かなきゃと思いつつ、間にいるもう一台に完全にブロックされる。ラインが限られるので、実質一本道。どいてもらわないと抜けないので、プレッシャーをかけ続けるしかないが、速度差があってすぐタイヤがぶつかるほど近づいてしまう。そんなときに相手がミス。目の前で豪快にストップされてしまい、自分、行き場無し。無理してよけて転倒。またフォークがよじれる。直しているうちにレディーストップとビリ2、3にまた抜かれ、ビリに転落。すぐビリ2,3には追いつくが、得意の完全ブロックを食らって抜き場無し。ヤケクソでビリ2のペースに合わせ、ゴールまで林道ツー。

不完全燃焼、思う存分走れず、自分以外の理由でビリにされたなど、高いエントリー費払って不愉快な思いするんじゃ、もうレースやめたるっ!まあ、トップクラスのライダーは、同じような状況になっても遅いライダーをうまいこと処理するはずだから、これも実力のうちなんだろうけど。でも、自分よりも明らかに遅いライダーが、シングルトラックで頭を塞いでトロトロ走る攻撃で自分よりも上位に立つなんて、やっぱり何か間違っている!えーい!今日はヤケ酒じゃーっ!

2007年9月23日 (日)

迷った挙句のノロケ

シェーン・ワッツというライダーの、ライテク道場がテキサスで開催される話をしましたが、いよいよ申し込み完了いたしました。クラスはコール・カルキンスという、やはりGNCCプロライダーと2人で実施するそうで、楽しみな反面、それまでにバイクを作っておかなくちゃというストレスもあり、タイヤなど部品類の発注作業など慌しくしてます。

実はギリギリまで参加するか迷ったんだけど、ブログで公表しちゃったし、取材も兼ねて行かなきゃな、という気持ちも20%くらい手伝って、エイヤと申込書を送付したんです。

果たしてついて行けるか心配だったというのが悩んだ一番の理由。曲芸のような事や、スタック覚悟のゲロアタックなど強要されたらヤだなと。といいつつ、実はやればできそうな自信もちょっとあって、試してみたくも思ってました。

それでこちらのオフ仲間に相談した所、「確かにトップA級のライダーも参加するが、初級~中級レベルの人も毎回参加しているだろうから、その辺りは向こうも馴れているだろう」という人や、「アンタが初級~中級クラスって謙遜するなら、オレは宇宙飛行士くらいになっちゃうよ」と、恐らくいい意味で言ってくれる人とかいて、まあなんとかなるかなと、根拠なく思い込むことにしたんです。

でも、何より自信の元になっているのが、我がファミリーに最近仲間入りしたDRZ250。フルサイズの車体の中では足付き性が大変良く、マイルドなパワー感、重過ぎない車体、サスをはじめ装備が良く、セルも付いています。

いままでは難易度の高いセクションをスタックせず抜けられるよう、車高が低くて比較的軽いCRF150Fがメインだったんですが、レースに使ってマイナス面も目立ってきました。やはりパワー不足、低車高のためサスがフルボトムしてるときに足を障害物に引っ掛けて痛い思いをしたのが2、3回ある、リアドラムブレーキはコントロールしにくい、サスがあまり良くなく、体への負担が思ったより大きいし、悪路でスピードに乗せられない、思ったより重いなど。取り扱い易い車体、パンチのあるエンジン特性などは遊びで乗るなら最高なんですが...

で、DRZを一回本気でテストした所、上述の欠点を全て補った上、足付き性も取り回しもいいので、それが自信となっているわけです。しいて言えば、フラットで直線的に回るエンジンより、低中速もあるけど高回転でパンチがある方が好みだったというくらい。

発注した部品が届いたら、バイク作りこんで、ライテククラスまで最大3回レースに出してテスト行うつもりで、11月まで休める週末はないなと思ってます。

2007年9月22日 (土)

9/18の続き

本部へ戻ると、朝ゆっくり目に来たんだろう知り合いが2,3人たむろしている。声をかけると、彼らのチェックポイントが人手が足りないんだそうで、こちらもそれならやり易い。

チェックポイントまでは急いでも20分は離れているのに、第一グループがオンタイムで来た場合、あと45分しかないんだという。口では慌てているが、態度はのんびりしている。テキサスらしい光景だ。車2台とバイク1台に別れ、現地に向かう。

林道の脇に目印があり、そこに車を止めて、機材を担いで林の中に入っていく。1分も歩くと、木にリボンが縛り付けられている所があり、そこにチェックポイントを設営する。丁度コーナーに隠れ、ライダーにはチェックポイントがあることが分かりにくくなっている。大急ぎでチェックポイントの設営をする。設営の仕方はルールブックに細かく規定されていて、経験者がいないとルール通りには簡単に作れない。チェックポイントの運営は5人必要で、少ないと仕事がさばききれず、多いとヒマになって面白くないんだそうだ。スコアカード記入係が2人、バックアップの記録をとる人が一人、原子時計片手に正式タイムを読み上げる大将が一人、分単位で時間表示板を管理する人一人。

オンタイム制のレースは詳しくないのだが、このチェックポイントはタイ・ブレイクといって、僅差のレーサーのタイムを秒単位で計測し、順位を確定させる所で、重要な位置付けなんだそうだ。自分はスコアカードにタイムを記入する係。これは前に一度やっているので、要領は分かっている。

準備万端整い、待っていると第一組が数分遅れでチェックポイントに入ってきた。

続く

2007年9月18日 (火)

大エンデューロの小ボランティア

どうも寝付けずに、3時半頃に目覚める。この日は全テキサスレベルのエンデューロが開催され、私はボランティアでチェックポイントを手伝う事になっている。いくらなんでも早いので、ちょっとだけと思って寝直したら案の定寝坊。とはいえ、日曜の朝の道路はガラガラで、朝食のドーナツを途中で買っても余裕で定刻に間に合う。

集合は6時半。何番目のチェックポイントを手伝うか、まだ割り当てられていなかったので、ここで決めてもらう。5人1組のチームでひとつのチェックポイントを運営する。で、私のチームは、なんとスタート地点を任されていた。レースのメイン会場は、一般道を通ってスタート地点から5,6キロ離れた所。一般道は警察の了解を得て30キロ弱のスピードで徐行する事になっているので、スタートと言っても名ばかり。レースを見れるかと思ったのに残念。

で、レースが始まる前に、杭とコーステープでスタート地点のチェックポイントを設営。これも要領を得ない自分はただ見ているだけ。で、レース開始時間が近づくと、レーサー達が徐々に集まってきた。

その中に何となく見覚えのある人たちがいた。声をかけてみて確信したが、自分にCRFを売ってくれたカップルだった。レースにはたまに出ているそうで、今月末の自分が参加予定のレースにも出走する予定だそうだ。そこでの再会と、今日のレースのグッドラックを祈って、彼らのスタートを見届けた。

さて自分達の仕事は、スコアカードのスタート地点チェック欄にイニシャルを入れる事。でも、この仕事をする人が4人もいて、実際ほとんど仕事がない。レーサーは最大5名で一つの組を作り、各組が一分間隔でスタートしていく。全44組だったので、44分後ぴったりに仕事が終了した。

こちらではチームの仕事が終わると、そのチームはそのまま流れ解散。残っていても他にすることもないので、帰る人は帰ってしまう。自分は気合入れて早起きした割に、レースも見れずボランティアの仕事もあまりにあっけなく終わってしまい、物足りない。いろいろ聞いてみると人が足りないチェックポイントがあるそうで、ではダブルヘッダーで行きますかと躊躇無く立候補の手を上げる。

続く

2007年9月17日 (月)

高い買い物の言い訳

シェーン・ワッツってライダー、ご存知ですか? オーストラリア出身のエンデューロライダーで、一昔前は名高い大会を総なめにしてた人のようです。恥ずかしい話ですが、私は今日始めて知りました。

で、知った理由というのが、12月にこの人がテキサスに、2日間のライテク道場をしにやってくるという話を聞いたからなのです。 今まではオフ走行にここまではまっていなかったので、こういう機会があっても聞き流していたのですが、今回はアンテナにピピッっとひっかかった次第です。しかもスケジュールをよく見ると、全米中を移動して同様のクラスを実施しているので、テキサスに来るのは年に1回あるかないか。正直受講料は私には高いのですが(3万5千円くらい?)、思い切って受講するつもりでいます。

こういうチャンスはすぐ飛びつかないと、結局目の前を通り過ぎていって、人生何も先に進まないですもんね。思えばテキサスに今いるのも、いっぱいあった選択肢を、無意識にでもテキサスに行く方へとことごとく選んでいった結果だったような気がしてます。と、自分を言い聞かせるような言い訳で、高い買い物をする勢いをつけているのでした。

2007年8月15日 (水)

へへへ

へへへ、更新を1.5ヶ月さぼったりましたぜ。

で、その間にはバイク1泊1.5日ツーが、主催者大やけどで2日目キャンセルになった事件や、海外、国内出張、DRサイトの皆さんとのプチ-オフ会、Vツインエンジンのキャブのオーバーホール苦戦事件(継続中)、5耐エンデューロ参戦(これはつい先日)など、盛りだくさんなブログネタがあったわけです。

ここに復帰を宣言し、気が向いたときにまた気ままにアップしていこうかなと、かなり弱めの決心をしたのであった。つづく。

2007年6月 2日 (土)

生涯最初のヘア・スクランブル 5

スーパーな状態でがんばって前のライダーに追いつく。とはいえ、相手もハイそうですかと抜かさせてくれる訳は無い。意地悪なようだが、結果的にすぐ後ろで煽るような状態が続く。自分のCRF150FにはFMFのパワーコア4が取り付けられている。こいつからは圧縮の高い排ガスが一発一発はじける様に出てくる。小排気量のため、比較的高回転まで回すので、音だけ聞くと今どきの4ストレーサーが凄い勢いで後ろに追いついてきたように聞こえる。で、プレッシャー負けしたライダーは、ミスをしたりスローダウンして道を譲ってくれたりする。で、抜いていくバイクが小さな150CCで、しかも音の割りにはスピードが遅いので、呆れられるか逆襲を受け追い回されるというパターン。ところがこちらも前のバイクに追いつくだけあって、平均速度は自分の方がちょっと速い。じりじりと差を広げていくことができる。これはシングルトラックに入るとますます顕著になる。小さい車体の小回りが良く、フルサイズのバイクがギリギリで曲がれるかどうか苦労しているタイトなコーナーを、難なく通過できる。

ここまでで少なくても極端に遅いバイク3台と、自分と同じペースのバイク2台を抜いた。抜かれたのは1台だけなので、差し引き4台は抜いた計算になる。スタート時は20台くらいのうち真ん中辺だったので、さて、ひょっとしたら5位か6位?などと皮算用しているうちに2周目のエレベータに差し掛かる。1周目がうまくいったので、今度は迷わず直進。調子に乗りすぎて、底に落ちた時に若干バランスを崩し、フラフラと走っていると、その正面にマーシャルをしているTさんを発見。こちらの写真とビデオを撮っている。「まずい、フラフラを撮られた。やり直しさせてもらえればもうちょっと格好よく走るのに。」などと、しばらくブツブツ言いながら走る羽目になった。

レース後半はさすがに疲れがでてくる。走っているうちにハイになってきて、今レース中だという実感が無くなる。夢を見ているか、空を飛んでいるような錯覚に陥りながら走っている。危険なのかもしれないが、かといってどうしようもない。バイクは体が勝手に動いてうまく操ってくれている。いい気分に浸りながら、延々と距離を消化していく。見える限り前後にバイクはいない。淡々と一人旅を続ける。

残り5キロほどを残した所で、浅いワダチにリアタイヤが落ち、リアサスが沈んだ。これだけならただのギャップ通過だが、サスが沈んだ時にワダチの上部に張り出た木の根が左ステップにヒット。そのまま失速して転倒。リアブレーキペダルもどこかに引っ掛けたようで、ペダルが外側に大きく開いてしまった。後ろのライダーが追いついてきたが、抜かれる前に再スタートし順位を守る。車高が低いとこのような小さなギャップで引っかかってしまうのはさすがに困る。難所では足つき性良く有難いのだが...

後続とはじりじりと差を広げるが、最後の難所、「ブラインドコーナー直角右折して枯れ沢の底を走る」区間で、前のライダーが転倒しているのに気づかず急ブレーキ。行き場が無く左の土手にフロントを乗り上げるような形で停止。そのまま失速して立ちゴケ。今度はその間に後続のライダー3台に抜かれる。意地で自分の前でコケていたライダーは抜いたが、レース的にはこれが痛恨の転倒となってしまった。ゴールまであまり距離も残っておらず、結局このままの順位でスタート地点まで戻る。ゴールまでは後モトクロスコース1周を残すのみ。この際順位はもう気にするのをやめて、最後のジャンプ、最後のコーナーと噛み締めるようにコースを楽しむ。そしてチェッカーフラッグを受ける。

ヘロヘロな状態でピットに戻り、残った水の大半を飲み干す。A君は自分よりもかなり遅れて戻ってきた。3周目も走ってきたそうだ。A君とレース結果を見に行く。私はクラス19台中7位。初レースにしては健闘。総合(1時間クラス)では97台中53位。ほぼ真ん中だ。A君はクラス3位、総合4位。さすが上位入賞常連。ちょっと悔しかったので、次回はホイールベースがわずかに短くレギュレーションに合わないKX100で、内緒で挑戦してやろうと思っている。現に、ホイールベースがさらに短いYZ80もいたし、せめて2ストの100CCくらいパワーがなければ、どうやって隣にいた450CCのおじさんに対抗するんだろうか。なんて言い訳をいいつつ、ルールを作っているのは実は知り合いのCさんだそうで、来年からKX100でも出れるようにレギュレーション変更を頼もうと思ったりもしているのだった。

2007年5月31日 (木)

生涯最初のヘア・スクランブル 4

スタート地点ではクラスごとに横一列に並ぶよう案内板が出ている。A級は最前列、ついでB,C,D、最後はレディスのA級。B,Cはさらに年齢別や排気量別の細かなクラスに分かれていて、全部で10クラス程がそれぞれが横一列に並んでいる。レディスのB級以下は前日に既にレースを終えている。A級のみオープンクラスと同じ時間帯に走行する。スタート方式はデッドエンジンスタートと言そうで、旗が振り下ろされたらエンジンをかけ、スタートする。

さて、いよいよレース開始時間だ。旗が振り下ろされ、最前列のA級がスタートしていく。数分の間を置き、次に旗が振り下ろされるとB級250CCクラスのスタート。それが最後のレディスAクラスまで繰り返される。B250クラスには、さっきまで案内をしてくれていたA君がエントリーしている。A君や他のライダーが目の前の第3コーナーを凄い勢いで通過していくのを見る。自分の腕でそんな真似できるのだろうかとちょっと不安になる。自分の周りを見回すと、左隣2台は80CCの2ストで、どう見ても小学生が乗っている。右側をみると自分と変わらない年齢のライダー2人が、それぞれ450CCクラスの4ストバイクに乗っている。自分の150CCの4ストが非力に見えてしょうがない。まあ、実際非力ではあるが。一列前のクラスには今年から発売のCRF150Rがいる。どこまでバイクに差があるのか、できればこの150Rと走ってみたかった。後ろのレディスクラスには、オフ経験が長そうな女の子達。小学校高学年か中学生位に見える。後ろから煽られたらどうしようなどと、さらに不安になる。

前の組がスタートし、自分の番が迫ってきた。あまり緊張はなく、どちらかというと開き直っている。旗が振り上げられる。ギアを入れクラッチを握り、キックに足をかける。旗が振り下ろされると同時にキックを踏みおろす。一発でかかりスタートを切る。が、すぐ隣のおじさんが景気良くアクセルを開けすぎ、いきなりめくれ上がって自分の前で転倒。おっと!という感じでかわすが、順位は真ん中よりも後ろに下がった。ついで逆バンクの1コーナーでは他の張り切りすぎたライダーがアウト側に吹き飛んでいく。観客には見所の多い初心者Dクラスのスタートとなった。

ペースはハイスピード林道ツーなみで、無理すればもうちょっとペースを上げられそうだが、先は長いしコケる程攻めないのがモットーだ。前のバイクに淡々とついていく。150ではやはり立ち上がりで差をあけられる。でも気付くと次のコーナーまでには追いついている。マイルドで扱いやすく疲れにくい。勝てるバイクではないが、そこそこの平均速度を維持できるバイクだ。前のオーナーが社外品のいいリアサスを入れておいてくれた。おかげでギャップもしなやかに、コーナーでは滑る気がせず、ジャンプでも飛び出す時に踏み沈めるとよく跳ね返ってくる。着地では底付きせずちゃんと踏ん張る。モトクロス場に持っていっても、下手をするとKXよりいいかもしれないななどと思っている内に、レースは順位を変えないままウッズへと移っていく。

ウッズに入って間もなく、さっきから後ろをつつかれていたYZ80に抜かれてしまった。一方ウッズランの経験がまだ浅いライダーが、ほとんど止まるようなスピードで走っている。それを1台、2台と抜き、恐らくクラスでの順位は真ん中くらいに上がった。そして魔の「エレベータ」がやってくる。順位を落としてでも迂回するつもりでいたが、うっかり直進してしまい迂回しそこなう。覚悟を決めエレベータに飛び込もうとしたものの、下を見るとむちゃくちゃ高い。高所恐怖症の自分にはやはり無理だ。「だめだー!こんなトコ行けねぇー!!」と思わず叫びながらUターンしようとするが、後ろのライダーから「何グズグズしてるんだぁ!!」的な圧力を感じ、諦めて3メートル下の谷底へと飛び込んでいった。フロントだけ壁に這わせることを意識し、バイクが傾いたと思った次の瞬間、ドスンっという音と共にすでに谷底に着地していた。やってみれば思ったより簡単だ。次いで登り。ヒルクライムはどちらかというと好きな方で、コースコンディションも良いため、登るだけなら楽勝。ただし登りきった直後がまた鋭角に下っている事には気付かなかった。フロントが上がっている状態でアクセルを閉じたので、一気にフロントから落ちる。これには死ぬほど驚いた。幸運にも、この下りはあまり深くなく、バランスを崩しながらも無事クリア。ここでは後ろのライダーにはいろいろ迷惑をかけた。

延々と続くシングルトラックを抜け、そろそろ疲れがを感じ始めた頃になって、やっとでスタート地点が見えてきた。2周目に入る。時計を持ってこなかったのでラップタイムがわからないが、腹時計では30分ちょっとかかった感じだ。3周するには一時間以内に2周目を終えなければならない。ということは、後半飛ばして20分台が出れば、ひょっとしたら3周目に入れるかもしれない。いままではどちらかというと、前後のライダーと仲良く林道ツー気分で走っていた。「レースなんだから攻める」と心を入れ換える。疲れは出始めているものの、体も温まってよく動くようになっている。乗れてきた自分は、ジャンプもバンバン飛んじゃったし、ペースも上げられるようになった。スーパーな状態だ。ふと見ると、ずっと先を走っていたはずの前のライダーが、いつの間にか射程距離に入ってきた。

2007年5月27日 (日)

生涯最初のヘア・スクランブル 3

「エレベータ」とは、高さ3メートルほどの斜面を下り、谷底をクランク状に這って、反対側の斜面を登るという区間。問題は下り、登りの両方の斜面が、ライダーから見ると垂直に見えるほど急な事。エレベータのようなアップダウンをする事からこの名がついた。さらに登りきった反対側は鋭角に下る深さ1メートルほどの窪みになっているという二段構え。フロントを浮かせたり下手にジャンプすると、その後の処置に苦労する仕組みになっている。危険が伴うので、唯一エスケープルートが設けられている。Tさんはこのセクションのマーシャルをやっているので、このどこかにいるはずだ。

連日の晴天でコースのコンディションは超ドライ。 アップダウン系のテクニカルな所は割と好きだし、乾いた路面なら滑って登れなくなるということもなさそうなので挑戦を決める。エスケープコースへは向かわず、エレベータへ直進。下り斜面の手前まで来て、一旦止まってちょっと下をのぞき込む。「待てっ!これって本当に垂直じゃん!」
45度とか60度くらいならいつも平気で降りている。でもこれは、わずかに斜度がついているものの、ほとんど3メートルの崖落ち。実は高所恐怖症の自分は、思わず硬直してしまった。だめだ。後ろのライダーに謝りつつ、Uターンし50センチほど逆走させてもらってエスケープルートに向かう。エスケープルートは「エレベータ」を大きくU字状に迂回、さらに本線との合流手前がシケインになっていて、20秒はロスする。わずかなようだが混戦の場合は4,5台に抜かれる。

エレベータを過ぎ、続けてトレールやウッズを走っていく。ビデオゲームで小ボスが登場するかのように、いくつかの難所がちりばめられている。台形状の大きな窪みが4,5メートル空けて続く「ラクダの背」、頭の高さにある倒木を、走路のみチェーンソーで切り落とした所など。ついにモトクロスコースが見えたときは、やっとかと思ってしまった。スタート地点を通過し、モトクロスコースをもう一周したところに周回チェック用のゲートがあり、そこからコース外へと誘導される。ピットに戻った時には体フラフラ喉カラカラで、トランポに積んでおいた水を1リットルは飲み干した。

A君は相変わらず自分を先導し続けてくれていたが、それで調子が狂ったのか簡単なミスで転倒。右フェンダー周りの部品が壊れたそうで、タイバンドで留めてその場をしのぐ。気付くと、レーススタートまであと15分ほどしかない。体力温存の予定が、休む間もなく動き回っている。A君の修理完了を待ち、若干速めにスタート地点へと向かう。

2007年5月26日 (土)

生涯最初のヘア・スクランブル 2

連夜エンデューロについて書くつもりだったけど、飲み会と二日酔いとレースの疲れで三日連続して早寝してしまいました。では話を戻すと...

会場のゲートでその日のエントリー費を支払う。キッズクラス、レディースクラスのレースと練習走行が前日にあり、練習も出る場合は500円程割り増しになる。中へ進むとまずはキャンプ場がある。50台超のトランポが停まっており、大半は前夜からキャンプをしていたようだ。家族連れや友達同士、カップルで来ているグループも多い。

今回のレースは年間10レースあるシリーズの4戦目。自分はこれが初参戦。周りのレベルの高いライダーがこぞって参加しているので、レース初心者には壁が高いと思って尻込みしていた。そんな自分の背中を押してくれた人がいる。以前一度だけ一緒に走ったことがあるTさんだ。50台の大柄の人で、以来ネット上のフォーラムで情報交換をしている。息子さんと一緒に毎回このレースに出ていて、いろいろとご存知だ。A,B,C,Dとクラスがあり、Dクラスは初心者の参加も多く、だれでも気軽に出れるといってくれる。それなら自分もできそうだと参加を決めた。

キャンプ場にTさんの姿を見かけ、そばに車を止める。挨拶をして情報交換。Tさんはこのレースの主催団体のメンバーでもあり、今日はレースには出ずコース内でマーシャルをするそうだ。先ほど行ったエントリーとは別に、シリーズを通してのゼッケンを発行してもらう必要がある。会場が広く受付場所がわからないので、Tさんに案内してもらう。

ややこしいのだが、年間を通じてシリーズを運営している団体があり、そこが各地域の地域団体に個々のレースの主催を依頼している。最初に払ったエントリー費は地域の団体に行き、会場費、マーシャルへの手間賃、コース設定にかかるテープやら標識の設置費用などに回る。で、ゼッケンをもらうには、全体を取り仕切る団体へ年会費を収める仕組みになっている。もらったゼッケン番号は年間固定で、コンピュータに登録、管理される。また他に、周回数とラップタイムを自動計測するための発信器を購入しなければならない。これは一度購入すれば次回以降来年のレースにも使えるし、同じシステムを使う他の団体主催のレースにも使えるそうだ。初レースは費用がかかるので大変だが、これで人生が充実するなら安いものだ。

ブースへと歩いていくと、普段は空き地になっている所にもものすごい数のトランポが停まっている。台数にして70~80台位か。中にはトレーラーを引っ張ってきて、本格的なピットを設営しているチームもある。おそらくはまだ名がないプロレースチームだ。規模の大きさに正直驚き、同時に不安と期待を感じる。ドキドキ、ワクワクだ。ブースに着き入会届けと会費、発信器代を手渡す。ゼッケン番号の登録をしてもらい、ゼッケン用ステッカー3組、発信器と缶ジュース(缶ビール?)用保温クッションを受け取る。自分のピットに戻りつつ、他にも来ているはずの知り合いを求めてキョロキョロするが、広すぎて誰も見つからない。結局最後までTさん以外の人には出くわさなかった。後で聞くとやはり2,3人他の知り合いも参戦していたそうで、次回は連絡を取り合う事にする。

ブースまではちょっと距離があり、ピットに戻るまで思ったより時間がかかった。スケジュールによると、15分後にパレードのスタート、さらに1時間後にレーススタートだ。まだバイクをトランポに積んだままだし、着替えなければいけないし、発信器とゼッケンの取り付けもあるしで大変慌てる。Tさんはマーシャルの仕事があるので一足先にコースに向かう。あとはTさんの息子さん、A君が代わりに案内をしてくれるそうだ。レースの段取りがまったくわからないので、ご好意に甘える。ちなみにA君はKTMの125CC2ストに乗る、250CCクラスの常連上位入賞者。歳は聞かなかったが、まだ高校生くらいだ。

ちょっと遅れ気味で準備が整い、パレード会場へ向かう。レースのスタート地点からパレードは始まる。パレードというからには、ピットの前を行列で走り、同行者や知り合いに愛想を振りまくものと思っていた。でも、行列を作るわけではなく各自準備ができ次第各々スタートしてるし、いきなりペースも速い。レースだから、みな気合が入っているのだろうと思いつつ、ピット前にあるモトクロスコースに入っていく。A君はさすがに速い。時折ペースを落としながら後ろを振り返り、自分の様子を気にしている。自分は風邪を引いた影響で持久力がかなり落ちているので、パレードは軽くさっさと済ませ、本戦のため体力温存と決めていた。ところがモトクロスコースを走り終えると、コースはピットから離れ、森へと向かっていく。いくらなんでもこの辺りでコースを外れ、ピットへ戻るものと期待していたが、皆ハイペースのままどんどん先へと進んでいく。ちょっと待て!これではパレードでなく、練習走行ではないか!体力温存したいのに、A君のペースにある程度ついていきたいし、周りのペースにも押され、あまり手を抜けない。そのうちに自分の勘違いでレースは既に始まっているのではないかと錯覚してきた。気の焦りからペースが上がってしまうのを、体力温存と言い聞かせスローダウンする。A君は時折止まっては、自分が追いつくのを待ってくれている。自分の世話を見るようTさんに言われたのだろう。高校生に面倒を見られるとなるとちょっと情けない気もするが、相手は百戦錬磨だ。仕方がない。

どうもこのまま1周走らされそうだ。もう体力温存は諦め、覚悟を決める。事前に聞いた話では、1周16キロ程度。平均時速20キロとして、45分はかかる。一時間耐久レースなので、一時間分の体力しか計算に入れていなかったが、これではほとんど2時間だ。本レースでは普通の人は2周するそうで、パレードを入れ3周、約50キロ。気合を入れて走り続けるには結構な距離だ。などと考えているうちに、最初の難所、「エレベーター」にたどり着いた。

続く

2007年5月22日 (火)

生涯最初のヘア・スクランブル 1

ヘア・スクランブルという名のつくエンデューロに出たのは初めてだった。基本的なルールは昔々に参加した耐久モトクロス的なエンデューロと一緒。決められた時間内により多くの周回をより速く走った人が勝ち。違うのは、モトクロスコースでなく森林コースが主体となっていること。モトクロスコースを1週走るとそのまま森の中へとコースが続く。森の中はほとんどが幅1メートルのトレール。バイク走行を前提にくねくねと森を走るダート通で、雨で浸食されたり、加減速で削られたり、ワダチになっていたり、ウォッシュボードになっていたりする。さらに奥に行くと、バイク一台がやっとで通れる程度の木と木の間を縫っていくシングルトラック。で、またトレールと続き、モトクロスコースに戻ってくる。その間に、いくつかテクニカルな難所が設定されてあり、初心者にはちょっと厳しい所には遠回りのエスケープルートも設けられ、初級者から上級者まで楽しめるようになっている。1周16キロくらいだ。

自分は2週間前に高熱を出し、すっかり体力を消耗してしまったので、持久力に不安がある。そのせいもあり、チョイ乗りを除くとろくにバイクにも乗っておらず、全くの練習不足。とりあえずヘア・スクランブルは初出場でもあるので、参加できる一番下のクラスにエントリーした。レース時間は一時間という。短くてホッとしたような、一時間で終わっちゃうんじゃ物足りないような。

ライダーズミーティングは朝7:30から。その前に当日エントリーを済ませたいので、7時には到着していたい。会場は自宅から1時間半離れている、ということは、朝は遅くても5:30に出発したい。前日中にトランポにバイクを積み、主だったギアも放りこんでおいた。後はジャージなどその日の朝に身につけるものとキャメルバッグのみ。で、いよいよ当日。朝はギリギリ間に合う5時を狙って15分寝坊の5:15分起床。実は想定済み。あわててさっとシャワーを浴び、着替えて家を飛び出す。

朝食は朝早くから開いているドーナツ屋に決めていたが、ドーナツより栄養がありそうだという理由で直前にマクドナルドに変更。ところが朝早すぎて最寄のマックはまだ開いていない。道中にある2軒目も開いていなかった。3件目は24時間営業の大型スーパーの中にある。レース中に飲む水を大量に買い込みつつ、マックをのぞくがまだ開いていない。ここでキャメルバッグを忘れてきたことに気付く。いまさら遅い。今日はレース中の給水なしだ。さらにレース会場へ向けて運転していくと、スーパーからそう遠くない所にまたマックがあった。不思議にも何回も通った通りなのに、今まで店の存在に気付かなかった。次回からは直接ここに来よう。

ドライブスルーではコーヒーにミルクと砂糖を入れてくれるサービスがある。自分はミルクのみ、砂糖無しが好だ。マフィンのサンドイッチと一緒にそれを注文した。ところが運転再開して間もなく、受け取ったコーヒーには砂糖が入っていることに気付く。引き返して文句を言うにも、今朝はすでにマックに4回立ち寄ったため時間が押してきてしまっている。仕方なく砂糖入りを口にするが、甘くて飲めたものじゃない。2口3口飲んでやめてしまった。たかがコーヒーでも、朝のコーヒーは既に習慣となっており、待ち遠しく思っていたので、妙に心残りになった。

会場まであと20分の所まで来ると、朝食を取ったせいか腸の活動が活発になり、トイレに行きたくなる。そのまま会場に行って汚い簡易便所で用を足すよりも、どうせだったら手前で止まってきれいなトイレを使いたい。で、会場周辺の何もない田舎町で目に入ったのがまたマック(笑)。一日で、しかも朝だけでマックに5回も立ち寄ったのは、これが最初で最後だろう。せっかくなので砂糖なしのコーヒーを買い、万全の体制で会場へ入ったのであった。

続く。

2007年4月25日 (水)

初エンデューロ2

レースが終わってから2日経った。実はまだ筋肉痛で全身が痛い。練習不足バレバレ。では話をレースに戻す。

2周目のAループを終え、スタート/ピット地点を通過する。多少疲れてきているものの、ピットで休憩するほどではない。通り過ぎた先で、係が一部双方向通行になっているので気をつけろという。その係の中に知り合いの顔を見つける。彼は昨年足を骨折し、今年いっぱいはレースの広報と裏方をやって回復を待っている。私もレース勧誘がきっかけで知り合った。レースが終わったら積もる話をしてやろうと思いながら先に進む。

目の前にはAループから同じペースで走っているCRF250R氏がいる。コーナーの立ち上がりとストレートでは離されるが、ブレーキで追いつく。氏がまだバイクに乗りこなれていない所を、私があおっている構図だ。どちらかがミスをする度に、抜きつ抜かれつをずっとしている。

マシンはエンジンは快調。小排気量のため、ストレートでは5速全開でも笑うほど遅いが楽しい。他に気になることと言えば、ブレーキの効きが悪いのと2速に入れる時にギア抜けしてしまうこと。ブレーキが効かずコースオーバーして転倒したり、立ち上がりでシフトアップ時にニュートラルに入って失速、転倒したりがあった。ブレーキはワダチにはまった時にディスクの穴にドロが詰まり、レース後に触るとヌルヌルしていた。リアはドラムで、全然効かないので踏み増していくと突然ロックする。リアのディスク化は出費が相当痛そうなので、後で遊び調整をやってごまかそう。ギア抜けはシフトペダルをスタンディング用に高めに設定したのが裏目にでた。タイトなコーナーが続き、座っていることの方が多かったのだ。

コースはじゃりみち、森林、クリーク超え、マディ、ワダチ、砂、玉砂利、フープス、川越えと本当に盛り沢山。硬質砂利道の長いストレートは遅いながらも楽しく走れた。深い砂場を延々と渡る区間では、パワーを食われて全然進まない。リア加重しても失速していく。1速でブン回しながらバタ足でモタモタ抜ける。そのうち250R氏を見失う。止まったらスタックしそうで、ここは苦しかった。

がんばって走っていると、前に3台揃って走っているグループを発見。コースの表示は右折矢印が3つと左折矢印が一つ。どちらに行けばいいのかわからない。3人組の一人が左折方向へ向かったがすぐ戻ってきた。そちらにはパワーシャベルで掘ったような、深くて急な下りがある。まっとうな人間なら普通そんな所を降りていかない。というわけで皆で右折。するとどうも見慣れた地形にでる。先程ハマって、必死に押して抜け出たマディを再度通過して確信。同じコースをまた走っている。いや、これはきっと共通コースを通ってスタート地点に戻った所でゴールなんだろうと考える。でも待てと、レースサポートをしていた友人が双方向がどうのと言っていた事を思い出す。友人がいた所へ逆方向から戻ってこないと双方向通行にならない。ということはこのままゴールはありえないのでミスコース確定!?ええーっ!とちょっと悲しくなってしまった。既に数キロは走っているし、コース逆走しての復帰はさすがに危険。しょうがないのでスタート/ピット地点までがんばって走る。

スタックこそしなかったが、難所もあり疲れもでてきている。ブレーキとギアはわずかながらだんだんと悪くなってきている。ヘロヘロになりつつ高速ストレートに入ると、やっとで先にスタート/ピット地点が見えてくる。ここで係員から正式にミスコースを伝えられる。速いライダーはもう完走してきている。苦労した砂場やマディをこの体力でもう一周すべきか。迷ったけど、パワーシャベル穴に下りていく気はしないし、翌日は仕事もあるし、大ゴケして怪我でもしたら元も子もないので、リタイヤを決めた。

着替えてバイクを片付けて、先のKX氏とレースサポートをしてた友人と、レース結果についてワイワイ盛り上がる。そこへCRF250Rがやっとでレースを終えて戻ってくる。きっと完走したんだろう。気がつくと、残っているのは入賞の自信がある人たちが結果発表を待っているばかり。リタイヤ組は既にほとんど会場を去っている。リタイヤした事に改めて悔しさと寂しさがこみ上げてきたが仕方が無い。自分もここらで帰る事にする。次回は結果を残せるようちゃんと練習しようと心にきめつつ。それでも楽しかった一日に感謝しつつ。

2007年4月24日 (火)

初エンデューロ

昨日エンデューロに参戦してきました。バイクはCRF150F。

レース形式はオンタイム制。自分がずっと昔に参戦した耐久エンデューロとかなり違っていて、最初は戸惑ったけど面白かった。コースは18キロのAループと17キロのBループがある。午前中にAループを一周しお昼休憩。午後に入ってAループを1週、Bループを一周して終了。

恥ずかしながらオンタイム制を知らなかったので、自分の理解でまとめておく。コース内にチェックポイントが数ヶ所設けられていて、そこに設定時間±1分で到着するとオンタイム。それより早くても遅くてもペナルティがつく。で、ペナルティがもっとも少ない人が優勝になる。速度だけが設定されていて、チェックポイントがどこにあるかはわからない。なので、常に指定された速度で、どのような難セクションでも淡々と走り続けられるというのが理想的なスタイルになっている。

午前中のレースは時間設定がかなり遅く設けられていた。レース後に教わったのだが、遅れる分にはペナルティ無しのルールだそうで(先に言え!)、キッズ、レディースクラスとの混走。どちらかと言うと、ダンナがレースしている間、家族もちょっと楽しめるようにした設定。幼児を乗せた2人乗りのダブルスクラスなんて信じられないのもあり、まあゆっくりと林道ツーリングを楽しむようなイメージ。家族ぐるみでレースを楽しめるように考えられていた。でも、子供と2人乗りでマディや沢渡りやギャップを超えていくお父さん達を見ると、そのうちコケちゃうんじゃないかと見ている方がヒヤヒヤする。まあそれなりに腕に自信が無ければ、そんなクラスには参加しないんだろうが。で、女性や子供で腕の達つ人は、普通のA,B,C,ビギナークラスにエントリーする。キッズ、レディースクラスは午前のAループのみでレース終了。ダブルスは子供を下ろしてお父さんのみ午後のレースに継続参加。下見兼ウォームアップ兼家族サービス的な内容。

お昼は主催者がバーベキューを振舞う。近所のレストランからの取り寄せか。肉をバーベキューソースで炒めたものを、野菜と一緒にハンバーガー用のパンにはさんで食べる。チキン、ビーフ、ソーセージがある。自分は朝飯が遅かったので、肉だけつまんで済ませた。なかなか美味。

で、午後のレース。私は12組目。5人一組だが、午前中のみだった子供と女性が抜けたので3人で出走。KX250F氏、WR426氏と私。そういえば車検も無く、スタートも午前は係がタイムカードにサインした後に自主的に出発。午後は何のチェックもなく各々自分で時間に合わせて出発する。なんとものんびりとしている。WR氏はそれを利用してか、私に言い訳をしながら定刻7分前に出発。KX氏は実は上位入賞の常連で、そういうズルはせずに定刻通り。私も定刻通り。スポーツマンシップの大原則だよね。WR氏、そこまでして勝っても、後でわびしくなるだけなのに。

KX氏からは、午後は設定速度がかなり速いので、CRF150だったら飛ばせるだけ飛ばしても丁度いいくらいだろうと言われた。で、スタート直後から飛ばそうとしたら、KX氏は思ったよりゆっくりペース。抜いてもアクセルひとひねりでぶち抜かれるだけだし、そういえばオドメータもスピードメータも時計も持っていなかった私はペースなんてさっぱりわからないし、とりあえず付いていく。コーナーの立ち上がりやストレートでは置いていかれるものの、KX氏は細かく時間調整をしてるらしく、先ですぐ追いつく。砂利道区間を超え、池の周りの土手キャンバーをぐるりと回り、森の中へと入っていく。中は狭くて細かいターンが多い。小回りの利くCRFは本領発揮。マディもあったが、足つきの良さを生かしてなんとかクリアしていく。KX氏にも十分ついて行けて、ひょっとしてそこそこ行けるかもなんて油断した矢先、遅いバイクを抜きながら立ち上がったコーナーの先の深いワダチにはまる。バタ足攻撃をするも、リアタイヤは穴をどんどん掘っていくだけで前には進まない。小排気量のパワーは食われ、間をおかずエンスト。一人じゃびくともしない。「レース始まって間が無いのに、もうリタイヤ!?」なんて冷や汗をかいていると、後続のライダー2人が止まって助けてくれる。ちなみに一人は女性。それでも抜け出せないでいると、さらに3人がやってきて手伝ってくれる。リヤタイヤを引っこ抜き、バイクを倒してフロントも脱出。「ライン選びは基本だよ。」なんて声をかけてくれる。頭でわかっていても、実際走ってみるとその難しさと重要性が身にしみてわかる。皆さんどうもありがとう!

で、皆走り去るが、助けてくれた一人のCRF250Rおじさんがエンジンを再始動できないでいる。既にキック100回やった様で顔が真っ赤。ホットスタートが必要な理由がわかる。手伝わずに置き去りにする事はさすがにできず、キック代行してあげる。が、サイドスタンドが無く、足の届かない私にはキックペダルを踏みおろすのも難しい。XR時代に教わったデコンプの使い方を伝授しつつ、おじさんにキック再挑戦してもらった所、間もなく再始動した。かなり時間をロスしてしまったので、ちょっとずつでも取り返そうと気はあせるが、体力切れでペースが上がらない。2回転倒した。おじさんも同じ様で、2回転倒、1回スタックをやらかした。そのたびにエンジンがかからず、いずれもそばに居合わせた私は、なかばヤケクソで、2人で生還を目指す事を目的に変え、とことん付き合うことにした。

そんな調子で最初のチェックポイントでいきなり30分遅れ、2番目のチェックポイントでは34分遅れ。それだけ遅れたのに、WR氏を途中で抜いたのには笑った。で、スタート/ピット地点を通過し、そのままBループに突入したのであった。  続く。