ビッグベンド国立公園オフ走行会 - DAY1 移動日
ビッグベンドといってもほとんどの方は馴染みがないと思います。
テキサス州の南側の境界線の形状を見ると、左から斜め下に下がっていき、一発コブがあってまた上に上がり、2発目のでかいコブはそのままメキシコ湾まで張り出し、右上に円弧を描いてルイジアナにつながる形になっています。で、この一発目のコブの先端、メキシコとの国境辺りの一帯がビッグベンド国立公園。このすぐ北西にあるStudy Butte, Terlinguaと呼ばれる一帯で、オフロード走行会が催され、今年は参加することとしました。
自分の住む地域からは約1000キロ離れているので、トランポにバイクを積んで時速100キロで走っても10時間。食事、休憩を考えると12時間は見ておきたい距離です。 初参加は2006年。走行会自体は最高に楽しかったんですが、片道1000キロの移動にうんざりして2007年は不参加。今年はそろそろその苦痛を忘れ、楽しかった思い出を頼りにまた参加することにしたんです。
で、宿泊先は一緒に走る知人とキャビンをシェア。管理事務所の位置は分かっても、宿泊するキャビン番号までは事前には分からない。バイクも降ろさなきゃいけないし、暗くなる前に到着したい。ついては午後6:30に到着できるよう、前夜にバイクを積み込み、朝は起きぬけ6:30に出発するよう計画した。ところが嫌な予感があった通り仕事が片付かず、帰宅が遅くなってバイクを積む気力も無く、持ち物リストだけ確認してそのまま就寝。翌朝起きたのは7:00で、結局荷物を積み終わって出発できたのは9:00となってしまった。まあ前日寝てしまった時点で想定範囲内。
200キロ地点のガソリンスタンドで、うまいビーフジャーキーを売っている所があり、ちょっと休憩していく。良く晴れた日で、広い駐車場がいっぱいになるほど車が出ていた。
400キロ地点辺りから、テキサスでも本格的な西部に入る。主要な都市は西端のエルパソまで全く無い。国道の交差地点や給油が必要になるような位置に中小規模の街があるが、他は全て荒野。この辺りから正式に制限速度が80マイルに上がる。時速でいうと130キロ。全米で最速と聞いたことがある。それだけに取り締まりも厳しく、皆制限速度丁度で走っている。
600キロ地点。相変わらず果てしなくまっすぐ。平原が丘陵に変わり、丘陵がすっかり浸食されてまた平らになってしまったような地形に変わる。音楽も聞き飽きて風景も単調で携帯もつながらなくなって久しい。こうなると、トリップメータの数字が増えていくのを見るのが唯一の楽しみとなってくる。ガス補給とトイレ休憩。
800キロ地点。山へ入る前の最後の大きな街につく。ガス補給、夕食と、持ってくるのを忘れた歯ブラシと、必需品の水とビールの調達。ビールは気分に合わせてメキシコのテカテを選ぶ。ライムと塩で飲むとうまいが、どうせ大したキャビンに泊まる訳でもないし、手がかからないように余計なものは買わなかった。夕食はケンタッキーのお持ち帰り。5分で調達できるだろうと思って選んだが、レジのお姉の想像を絶するのんびりぶりと、飲み物を注ぐ装置のポンプ故障と、自分の一人前のおじさんが$100分も買いまくったため、30分は足止めを食らった。
最後の街を出て山を登り始める。周囲はすっかり暗くなった。調子に乗って飛ばしていると、突然急カーブになっていたりしてペースが上がらない。いい加減疲れも出てきたが、集中して運転しないと危ないので気を緩められない。ヘロヘロになりながら、やっとで見覚えのあるStudy Butteの町に到着。
キャビンの管理事務所兼併設のホテルのフロントに到着したのは午後9:30ごろ。山の夜は早いようで、既に電気は消えていて自分のキャビンがどこだか分からない。勝手にキャビン村に入り、仲間の顔やバイクを探すが見当たらない。フロントに戻り暗がりを見てみると、夜間は据え付けの電話から宿直に電話をしろと書かれていた。おばちゃんを叩き起こしチェックインを済ませた。聞くと、自分のキャビンは”離れ”であり、ホテルから500メートルほど離れた所にあるそうだ。分からないわけだ。
もらった地図通りに運転していくと、知った顔がキャビンの軒先でビール片手に自分を待っていてくれた。 挨拶と翌日の予定をすり合わせつつ、ビールを2,3本飲んでこの日はすぐ眠ってしまった。
続く...







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